きたのこけももの「図書ボランティア」ズッコケ日記です。本の紹介もしています。
鏡よ鏡、鏡さん
2009年11月25日 (水) | 編集 |
【なんでも見える鏡】ジプシーの昔話
フィツォフスキ/再話  内田莉莎子/訳  スズキコージ/絵
福音館書店
ある所に貧乏なジプシーの若者がいました。朝から晩まで働いていましたが、主人はケチでムチはたっぷりくれてもパンはちょっぴりしかくれません。ジプシーは決心して旅に出て、そこで不思議な銀のやワシの子達、またアリの王様に出合い、それぞれを助けたのでおみやげをもらいました。やがてジプシーは美しい王女さまのいる国へやってきました。かくれんぼをして王女さまに見つからなかったら、王女さまと結婚できるという事でした。しかし見つかると重い罰を受ける事となります。不思議な鏡を持つ王女さまからかくれる事ができるのでしょうか?
<10分>
なんでも見える鏡―ジプシーの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)なんでも見える鏡―ジプシーの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)
(1989/11)
イェジー フィツォフスキ

商品詳細を見る



るで白雪姫の継母の魔女が持っていた鏡がこの本には出てきます。しかしこの本ではある国の王女さまが持っていて、鏡は自分の探している物を見つけるとう意味で使っていました。

お話としては王女さまの気に入らないととても重い罰を受けるという、考えるとひどい仕打ちですが、このようなお話はヨーロッパに多いようです。【金のがちょう】、【イワンのばか】などもそのようなパターンのお話です。ノルウェーにもアスケラッドという若者のお話でこの様なパターンの昔話がたくさんあります。貧しい若者がちょっとした工夫と運で王女さまと結婚できるという夢いっぱいのストーリーが人気の秘密なのでしょうね。

一般にジプシーはヨーロッパで生活している移動型民族をさすそうです。元々は「エジプトからやって来た人」という意味の「エジプシャン」の頭音が消失した単語だそうです。今は少数民族ロマ(ROMA)と呼ばれるそうで、ほぼ世界中に分布しているそうです。
西暦1000年頃にインドのラージャスターン地方から放浪の旅に出て、北部アフリカやヨーロッパなどへ辿り着いたと言われています。最初ローマ帝国に来た時にはエジプトの巡礼者であると名乗っていました。

この本は大型絵本で、スズキコージさんの絵ですので、とても迫力があります。遠目もよく利いてとても引きつけられる一冊です。
寒い時期にこの様な楽しい昔話をじっくりお家で読むのもいいですね。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


お漬物 2
2009年11月24日 (火) | 編集 |
【きょうはソンミのうちでキムチをつけるひ!】
チェ・インソン/文  パン・ジョンファ/絵  ピョン・キジャ/訳
セーラー出版
今日はソンミのうちのキムチを漬ける日です。ソンミもキムチを漬けるのを手伝います。裏庭に住んでいるネズミのうちでも、ソンミのうちの真似をしながらキムチを漬けてみることにしました。さて、美味しいキムチができるでしょうか?
<7分>
メンバーが5年生に読み聞かせしています。
きょうはソンミのうちでキムチをつけるひ!きょうはソンミのうちでキムチをつけるひ!
(2005/12)
チェ インソン

商品詳細を見る



の本はソンミの家で漬けるキムチを、ソンミの裏庭に住んでいるネズミの親子がソンミの家のキムチを真似して自分達もキムチを漬けるという物語となっています。ですから、ソンミ達が漬ける手順を反復するセリフが多いです。ネズミ達のセリフは小さめの字で書かれていて、ソンミ達のセリフと間違わないような工夫がなされています。
この本を参考にキムチが作れるようにもなっています。

分かりにく単語がありますのが、本の端に説明されています。
ハルモニ=おばあさん
オンマ=お母さん(幼児語)本当はオモニ

キムチの歴史は三国時代以前からだと言われているそうです。その当時は大根や菜っ葉の塩漬けでした。その後「文禄の役」(1592年〜)に唐辛子が朝鮮に入り、19世紀頃になると白菜を中心にキムチが作られるようになり、今の形になったそうです。

朝鮮半島では、秋の終わり頃にひと冬食べる分のキムチをまとめて漬ける「キムジャン」という行事があるそうです。その日は家族・親戚・近所総出で力を合わせて大量のキムチを漬け込みます。昔の書物でもキムジャンと味噌・醤油作りが一年の二大行事と記されている通り、キムジャンは大切な家庭行事です。

キムチといっても色々な種類があり、色々な野菜を漬け込むので、その種類は100を超えるそうです。

以前住んでいた所で一緒に学校の役員をした韓国のお友達がいましたが、その人の所は毎年ちゃんとキムチを自宅で漬けていました。家庭毎に漬け方が違うようで、また何を入れるのかはちょっと秘密みたいでした。その人の作ったキムチを頂きましたが、私が思っていたキムチよりもずっと辛くてビックリしたのを覚えています。その人の家でご馳走になったラーメンもそうとう辛かったでした。私はどちらかというと辛いのは大丈夫な方なのですが、韓国の人の“辛い”は日本人の“辛い”と全然レベルが違うのだとその時実感しました。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ




11月の読み聞かせ 4
2009年11月21日 (土) | 編集 |
【だんごどっこいしょ】子どもがはじめてであう民話
大川悦生/文  長谷川知子/絵
ポプラ社
山の小さな村に「ぐつ」という男の子がばあちゃんと暮らしていました。ばあちゃんはぐつにちょっとの間、お釜の番をしておくれと言って出かけました。自分の名前を呼ばれたら、少し蓋をずらしてねといいました。そのうちお釜はグツグツいいだしましたので、はい、はい!とぐつは答えて蓋を少しずらしました。でもまだお釜はグツグツいいます。ぐつははい、はい!と返事して、全部蓋を取りましたが、まだお釜はグツグツいっています。ぐつは最後は怒って木の棒や石をお釜に投げ入れました。するとやっとお釜は静かになりました。
<8分>
メンバーが2年生に読み聞かせします。
だんごどっこいしょ (子どもがはじめてであう民話 1)だんごどっこいしょ (子どもがはじめてであう民話 1)
(1975/01)
大川 悦生

商品詳細を見る



の本は鉛筆タッチのモノトーンの絵ですが、【八郎】と同じく遠目が利いて、インパクトの強い絵です。ぐつの可愛らしいしぐさや表情が読者を引きつけます。
まだ幼いぐつに、ばあちゃんは色々な用事を言いつけます。二度目は隣村からお坊さんを読んでくる事、最後は町のおばさんの家にお使いに行く事です。この最後のお話から本のタイトルが決まったようです。
このお話を読んだ後には無性にお団子が食べたくなりました。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


11月の読み聞かせ 3
2009年11月20日 (金) | 編集 |
【八郎】日本傑作絵本シリーズ
斎藤隆介/文  滝平二郎/版画 
福音館書店
八郎は大きくなりたくて、いつも海に向かって叫んでいました。八郎は本当に大男となり、頭には鳥達が巣を作る程でした。ある時、嵐がやってきて海の水を防ごうと村人達は土手を築いていましたが、間に合いません。八郎は1つの山を動かして荒波を止めようと置きましたが、まだまだ波は高くどうしようもありません。八郎は覚悟を決めて自ら海に立ち向かい、どんどん沖の方へと進みました。八郎はずっと前からみんなの役に立ちたい、強い男になりたいと思っていたので恐れずに海に向かい、沈んでゆきました。八郎が海の中で波と戦ってくれたおかげで、村は救われました。
<14分>
メンバーが今度6年生に読み聞かせします。
全国学校図書館協議会選定「必読図書」
厚生省中央児童福祉審議会推薦
日本図書館協会選定
八郎 (日本傑作絵本シリーズ)八郎 (日本傑作絵本シリーズ)
(1967/11)
斎藤 隆介

商品詳細を見る



の本は肩書がたくさんある通り、とても心に残るお話です。秋田の八郎潟の所がどうして波があまりないのか、というお話です。
八郎が動かした山はとても臆病で、最初からイヤがっていましたが、今でも「北風が寒い」と泣いているそうです。北風に乗ってその声が聞こえるそうです。

この本の絵は皆さんご存じの【モチモチの木】で有名な版画家の滝平二郎さんの版画です。表紙だけ少し色がありますが、中は全部白黒の絵です。最初少し暗くて見えにくいかと心配しましたが、かえって遠目が利いてよい、とメンバーの人達が確認してくれたので読み聞かせにおすすめな一冊です。夏前からこの大型絵本は今の時期に読んだらいいなと思ってとっておきました。
この本の言葉は東北の言葉なので、「看板娘さん」の1人にまたお願いしました。この人が読むとまるで別の本みたいに迫力のある本となります。版画がダイナミックな本なので、余計にインパクトのある、心に残る一冊です。八郎の心の優しさに、冬の寒さも吹き飛ぶ感じです。
来週の読み聞かせが楽しみです。

八郎潟は【赤神と黒神】にも出てきます。【赤神と黒神】
赤神と黒神 (むかしむかし絵本 28)赤神と黒神 (むかしむかし絵本 28)
(1969/01)
松谷 みよ子

商品詳細を見る


にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


怖がりさん 2
2009年11月18日 (水) | 編集 |
【きりのなかのはりねずみ】
ノルシュティン&コズロフ/文  ヤルブーソヴァ/絵  こじまひろこ/訳
福音館書店
日が沈んで、当たりが薄暗くなってからハリネズミは子グマの家に出かけます。2人でお茶を飲みながら星を数える予定です。ハリネズミは子グマが大好きな野いちごのはちみつ煮をおみやげに持って行きました。最初は星が見えていたのですが、そのうちに霧が出てきて、急に白い馬が現れました。ハリンズミはビックリして、霧の中で急に心細くなってしまい、おまけに道にも迷ってしまいました。ハリネズミは無事子グマの所へたどり着けるでしょうか。
<9分>
きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)
(2000/10)
ユーリー ノルシュテインセルゲイ コズロフ

商品詳細を見る



本では天気が“霧”という日がほとんどないので、ピンとこないでしょうが、北欧や北ヨーロッパでは11月はまさに霧の日が続きます。日照時間も少なくなり、気温もさがり、時々みぞれや雪は降りますが、まだ本格的に根雪にはなりません。黄色く紅葉したカエデの葉っぱが地面一杯に広がりちょっとは華やかですが、ひどい時には一寸先も見えず、気持ちがちょっとく暗くなってしまう事もあります。

この本はその“霧”を上手に表現した一冊ですが、しっとりとした暖かさの中にハリネズミのドキドキ感と冒険心が入り混じって、東欧の雰囲気がよく出ている本だと思います。これからクリスマスにかけて読み聞かせするのに丁度良い本ですね。

「怖がりさん」はこのハリネズミの気持ちが十分わかると思いますので、時にはこのようなしっとりとした一冊を読んでみてもいいかなと思っています。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


林檎の木
2009年11月17日 (火) | 編集 |
【エレンのりんごの児童図書館・絵本の部屋
カタリーナ・クルーヴァル/文・絵  ひだにれいこ/訳
評論社
エレンの家には大きな林檎のが立っていました。エレンと友達のオッレはこの林檎のが大好きで、白い花の咲く、緑の葉が生い茂る夏、赤い実のなる秋と一年中の上で遊んでいました。しかしあるの嵐の日、その大きな林檎のは倒れてしまいました。エレンとオッレはとても悲しみました。あるの日、エレンとエレンのお母さんとオッレは新しい林檎のを買いに行きました。どんなが売っているのでしょうか。
<10分>
エレンのりんごの木 (児童図書館・絵本の部屋)エレンのりんごの木 (児童図書館・絵本の部屋)
(2009/03)
カタリーナ クルースヴァル

商品詳細を見る



檎が美味しくなるこの季節にピッタリの、それも北欧スウェーデンの本です。日本人だったら花がきれいな草花やを庭に植えるのでしょうが、北欧の人達は実がなるを庭に植えるのが普通です。サクランボ、プラム、リンゴなどがどの家の庭に植わっています。この本の絵をみると、北欧の家がどの様な感じなのかがよく分かります。
落ちてしまった林檎を門の所に置いて、「おちてしまったりんご、馬にどうぞ」と張り紙をするあたりが北欧らしいです。馬は林檎が大好きなので丁度いいのですが、日本では馬を飼っている人が少ないので、とても珍しい張り紙となっています。
に鳥達の為のエサを林檎のにつるしたり、実を少しに残している所なども北欧らしいです。

林檎のは年をとってどうやら病気だったらしいです。本の最初からの幹に灰色のカビのようなものがついているのが伺えます。ですから嵐の夜には倒れてしまいまいた。子ども達の大好きだった遊び場所がなくなってとてもさみしくなります。
になり、同じ林檎の種類のをお母さんは市場で買い、みんなで庭に植え直します。今までのから比べると、エレンにはヒョロヒョロのにしか見えません。でも蜂がきて、花が咲き、秋には大きな林檎が1つなりました。
みんなでそれを分けて食べました。それはとびっきりの味がしました。

この本を読んでいて思い出すのは、秋になると親友の親戚の農場に行ってはになっているリンゴやプラムをたくさんもらってきた事でした。人手が足りなく自分でに登って取ってね、と言われ、こちらは大喜びでに登りました。この本のエレンみたいです。親友と何箱もリンゴなどをもらって、最後にそこのおばさんがジャガイモを何個か箱に入れてくれました。最初なぜジャガイモを入れるのだろうと不思議に思いましたが、こうすることでリンゴが長持ちするそうです。酸味の利いたリンゴなので、ケーキやジャムにするのに適していました。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


納豆
2009年11月16日 (月) | 編集 |
【しょうたとなっとう】ふしぎいっぱい写真絵本
星野ひろ子・星野治雄/文・写真  小泉武夫/原案・監修
ポプラ社
しょうたは納豆が大嫌いです。初めて食べた3歳の時に、納豆のネバネバが体にくっついて大変になってしまったからです。5歳なったある日、おじいちゃんが畑に青大豆の種をまきに行こうとしょうたを誘いました。この種から何ができるの?と聞くと、おじいちゃんはしょうたが好きな枝豆が出来るよと答えてくれました。それからはしょうたは時々畑に行っては豆のお世話をしました。そしておじいちゃんは枝豆は大豆という種類の豆である事を教えてくれました。大豆からはたくさんの食べ物に変身します。秋になり大豆畑に行くと、大豆は枯れていてしょうたは慌てましたが、その枯れたサヤからはたくさんの大きな丸い青い豆が飛び出してきました。おじいちゃんはその豆をどうするのでしょうか?
<8分>
しょうたとなっとう (ふしぎいっぱい写真絵本)しょうたとなっとう (ふしぎいっぱい写真絵本)
(2003/11)
星川 ひろ子星川 治雄

商品詳細を見る



さんは納豆は好きですか?嫌いですか?
地域にもよると思いますが、あまり食べ慣れない納豆もこの本を読んだら、食べてみようかなと素直に思う一冊です。

我が家では納豆は皆大好きですが、おじいちゃんだけは納豆が苦手です。九州育ちなので、子どもの頃あまり納豆を見た事がないそうで、食べ慣れずに大人になったとの事です。反対に水戸方面の方々は毎日でも納豆は食べるとか・・・納豆の好き嫌いは地域性が大きく作用しているようですね。

大豆はよく“畑の肉”と言われますが、栄養もたっぷりで健康にも良いです。この本ではしょうたが好きな枝豆を育てようと、おじいちゃんは畑に誘います。そしてしょうたが枝豆を喜んで食べる所からまた次に進み、秋になり枝豆から丸々した大豆に変わっています。そしてその大豆を干し、乾燥させたのをに茹でてワラに包み、もみがらの中に2・3日寝かせると納豆は出来上がります。
しょうたは納豆が大嫌いでしたが、おじいちゃんのお手伝いを色々しているうちに、納豆にも愛着が湧き、最後には美味しい!と言って食べ、今度は干し納豆の作り方を教えようね、とおじいちゃんが言う所でこの本は終わります。

いつだったか、某番組で世界の色々な豆で納豆を作るという挑戦があり、わざわざタレントさんが東南アジアまで出向き、ジャングルの中で豆を探し、それをもとに納豆を作りましたが、すべて失敗に終わりました。デン〇〇〇先生がその後に出てきて説明するのに、大豆にはたんぱく質が多く含まれているので、納豆菌との相性もよく、栄養的にも大豆が一番よいですね、とコメントしていました。しかし、この本を読んで思ったのは、に作らなかったので余計にダメだったのではないかという事です。
とにかく、日本の納豆の知恵と不思議に感動する一冊です。

納豆をはじめとする豊かな日本食を、子どもの頃からしっかりいただき、心身ともに健全な日本人に育ってほしいと、願わずにはいられません。

とこの本を監修した小泉さんが書いておられます。

我が家も今日は納豆を取り入れたメニューにします。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


椿
2009年11月14日 (土) | 編集 |
【おならをしたかかさま】日本みんわ絵本
水谷章三/文  太田大八/絵  松谷みよ子・吉沢和夫/監修
ほるぷ出版
むかし、むかし、大きなお屋敷でお殿様が大勢のお客を呼んで宴会を開いていました。その宴会が長く、夜中まで続いたので女の人達は疲れてしまいました。お腹の大きい奥方は疲れて思わずプイとおならをしてしまいました。奥方は舟で流されて、ある島にたどり着きました。しかし奥方は気を失って倒れていました。奥方とお腹の子どもはどうなったのでしょうか?
<6分>
メンバーが3年生に読み聞かせしています。
おならをしたかかさま
おならをしたかかさま (幼児みんわ絵本)おならをしたかかさま (幼児みんわ絵本)
(1986/06)
水谷 章三

商品詳細を見る



の本も昔話なので、今回の読み聞かせに使えるかなと思い図書館で借りてきました。おちびがこの本読んでもらったと言っていたので、随分前に読み聞かせした事になります。

このお話は福井県のお話を再話したものだそうです。椿の花が咲いた枝が出てくるので、時期的には1月、2月の本なのでしょう。椿というとつい大島の椿しか思い出せませんが、福井の日本側の椿もさぞかしきれいな事でしょう。
島流しにあったという事で地図を調べてみましたが、よく分かりません。御神島、鳥辺島、蒼島、または遠く大島か小島でしょうか。とにかく身重で島流しとはとても残酷です。島の人達が親切だったので、何とか生き延びて元気な子を出産できました。

お話で最後の方で子どもが椿の枝をかざして、「おならをしない人が手にすると、金の花が咲きます」と父親に言う所が、一休さんのとんち話みたいで、痛快です。最後はめでたし、めでたしで読者がホッとする一冊です。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


人と違うのは悪くない 10
2009年11月13日 (金) | 編集 |
【ローザ】
ニッキ・ジョヴァンニ/文  ブライアン・コリアー/絵  さくまゆみこ/訳
光村教育図書
クリスマス前のある日、黒人のローザ・パークスはバスの中ほどに座っていました。途中バスが混んできたので、白人の為に席をゆずれとバスの運転手はローザに命令しました。その席は白人も黒人も両方座れる席でした。ローザは勇気を持って「ノー」と言いました。でもその為にローザは牢屋に入れられてしまいました。
<12分>
メンバーが今度6年生に読み聞かせします。
ローザローザ
(2007/06)
ニッキ ジョヴァンニ

商品詳細を見る



前近くの図書館で行われた、読み聞かせ講座で紹介された本です。

ローザの行動のきっかけとなったのが、1954年に最高裁判所から、白人と黒人で通う学校を分けるのはよくないという判決が出ていて、黒人の人達はこれで不平等がなくなると思っていましたが、現実はそうではなかったという事でした。
いつも黒人専用の入り口、乗り物に乗り、白人達にいつも席をゆずらなければならないのにローザは疲れたそうです。
そして大きな事件が起こりました。14歳の男の子がリンチに遭い、死亡したのです。そのお葬式には10万人以上の人達が集まったそうです。そして残念な事にリンチを犯した犯人は無罪となりました。
この事件やローザの事でマーティン・ルーサーキング牧師も立ち上がり、大勢の人々がバスに乗らない運動を始めました。参加できない遠い地方の人々からは応援物資の靴やコートなどが次々と送られてきました。

ローザが逮捕されてから約一年の1956年11月13日に最高裁判所はバスの席を人種によって分ける事は違法だという判決をくだしました。
ローザが思いきって「ノー」と言った事が周りの人々に勇気を与え、みんなで力を合わせる事で社会が変わってゆきました。

年生は先日国会議事堂の社会科見学に行き、今年は特別に抽選で最高裁判所が当たったので、そこにも見学に行き感動して帰ってきたばかりです。ですからこの本の内容も興味を持って聞いてくれると思いました。
内容がある本ですので、是非高学年の読み聞かせに使えたらとずっと思っていました。

約50年前まではこの様にアメリカでは当たり前の様に黒人は人種差別をされていました。黒人だけでなく黄色人種も少なからずこの様な扱いだったそうです。
今、オバマ大統領がアメリカの大統領になっている事がどんな大きな意味をもっているかを子ども達が知るよいチャンスだと思います。
Y先生のおすすめ本の【キング牧師の力づよいことば】と合わせて読むとより理解が深まると思います。

【キング牧師の力づよいことば】
キング牧師の力づよいことば―マーティン・ルーサー・キングの生涯キング牧師の力づよいことば―マーティン・ルーサー・キングの生涯
(2002/11)
ドリーン ラパポート

商品詳細を見る


にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ


柿の木 2
2009年11月12日 (木) | 編集 |
【ざぼんじいさんのかきのき】のびのびえほん
すとうあさえ/文  織茂恭子/絵
岩崎書店
ざぼんじいさんはとてもケチな人でした。自分の庭にできた柿の実を子ども達に見せびらかせながら、1人でムシャムシャ食べていました。ある時、隣にまあばあさんが引っ越してきて、ざぼんじいさんの柿を見て美味しそうですねと言いました。ざぼんじいさんは二カッと笑い、見事な柿のヘタですよと、まあばあさんに渡しました。まあばあさんはもらった柿のヘタで子ども達にコマを作ってあげました。子ども達は大喜び。それを塀越しに見たざぼんじいさんはこれは大変と、急いで柿の実を全部取って隠してしまいました。まあばあさんはヘタをもらいに来ましたが、もうヘタがないので柿の葉っぱを代わりにたくさんもらって来ました。そしてそれで子ども達とお人形を作ったり冠を作って楽しく遊びました。さて、ざぼんじいさんはそれを見て次に何をしたのでしょうか。
<7分>
ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)
(2000/09)
すとう あさえ

商品詳細を見る



年もこの本は図書館の季節のおすすめ本のコーナーにあった本で、前から気になっていた一冊でした。
柿が美味しいこの時期にピッタリな本です。

昔話に出てきそうな、いじわるでケチなおじいさんです。なぜ「ざぼんじいさん」というのだろうとメンバーの中で話題になりました。作者が九州の人かと思いましたが、そうではありません。「ざぼん」というとどうしても人の顔くらいある柑橘類の「ざぼん」を思いだすので、ひとしきりなぜだろうと皆で話し合っていました。
さて、隣のまあばあさんはそれに比べて温厚で子ども達を楽しませ、明るいおばあさんです。ざぼんじいさんのいじわるをいじわると思わないで過ごします。
ざぼんじいさんが次々ケチな行動を取るうちに、段々自分でも訳が分からなくなって、最後は自分の大事な柿のを自ら切ってしまいます。
そこで子ども達に柿の実を食べてもらい、それらの種を植えたという所で話は終わります。

個人的にはざぼんじいさんはちっとも反省していないし、柿は8年経たないと実がならないと言われているので、ちょっと物足りない気持ちもします。8年の間に反省したのでしょうか。
しかし、物語のテンポは良く、低学年の子ども達には楽しい一冊となるでしょう。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ