投稿日:2008-08-17 Sun
【おうさまのたけうま】新しい世界の幼年童話ドクター・スース/作 みつよしなつや/訳 つかさおさむ/絵
学習研究所
ビンの国のバートラムという王様は何故か竹馬が大好きです。この国は土地が海より低く、ニザードという悪い鳥が堤防を壊すので、王様は毎日のパトロールが欠かせません。おまけに普通の仕事もたくさんあるので毎朝5時に起きて書類の手配などをして忙しい毎日を過ごしていました。
そんな中、仕事が終わってから夕方に竹馬に乗るのが王様の楽しみでした。一生懸命に仕事をして、一生懸命に遊ぶのが王様のモットーです。お付きのエリックも楽しそうです。
ただ、大臣のドルーンだけは竹馬に乗る王様が嫌いで、ある日竹馬をエリックに命じて隠し、またエリックをある所に監禁してしまいます。王様は竹馬がなくなって悲しくてお仕事が出来なくなってしまいます。
王様、エリックそしてビンの国はどうなってしまうのでしょうか?

私の1年生の夏休みの初めての課題図書にこの本がありました。
ビンという国の竹馬に乗る王様のお話なので、とても不思議でこの本は自分の心に強く残っている一冊です。
1年生でしたが、世界の中にオランダという国があって、土地が海より低いので堤防を守るのがその国の第一の仕事だというのを聞いていたので、このビンの国もそうなのだとすんなり納得しました。
ビンの国の堤防が太い木で、その木の根っこを狙うニザードという悪い鳥を追い払うために、パトロールの猫がたくさんいるのが面白いです。
我が家には犬が何匹もいましたので、猫の存在が不思議でしたし、ました猫が大活躍するのがとても面白かったので、この本に引き付けられたのだと思います。
王様の唯一の楽しみが、赤いピカピカの竹馬なのが興味深く、私はこの本を読んでから竹馬の特訓をして乗れるようになりました。
それにしてもこの国の大臣のドルーンは悪い人ですね。子ども心に許せないとずっと思っていました。でも悪い人は必ずバツを受けるというストーリーは子どもには定番で、このドルーンも最後は一人である所で暮らさなくてはならず、毎日ニザードの肉の料理を食べ続けなければなりません。
以前、本校に分類のスペシャリストのT先生が来られた時に、この【おうさまのたけうま】の様な良い本も今はなかなか子ども達が手に取って読まなくなってしまっているので、意識的にディスプレイなどして工夫して下さいと言われたのを思い出しました。
投稿日:2008-08-06 Wed
【大どろぼうホッツェンプロッツ】プロイスラー/作 中村浩三/訳
偕成社
カスパールという少年のおばあさんの家に、ホッツェンプロッツという大泥棒が入り、大事なコーヒー挽きを盗みました。カスパールは友達のゼッペルを誘って泥棒を捕まえることにしましたが、反対に大泥棒ホッツェンプロッツに捕まってしまいました。さあ、2人はどうなってしまうのでしょうか?
ドイツのお話です。
全国学校図書館協議会指定・基本図書
ドイツ児童文学賞・推薦図書

私が小学生の頃は夏休みや冬休みには学校が決めた課題図書があり、それを読んで読書感想文を書くのが宿題でした。ただ子供でも本の好き嫌いがあるので、その課題図書が自分の好きでない本だと感想文を書くのにとても苦労しましたし、第一もう最初から読む気がしません。
この本はたぶん私が3年生の時の夏休みの課題図書だったと思います。
今度はどんな本だろうとドキドキしながら宿題のプリントを見るとこの題名が書かれていました。私はどちらかというと、冒険物の本の方が好きなので、タイトルを見てああ、泥棒の話で面白くなさそうだと最初はがっかりしていました。名前もヘンテコリンで読みにくそうだしと思ってシブシブ本のページをめくっていきました。
すると訳者の「はじめに」という文章の中に、さあ、皆さん大冒険ですと書かれていたので、急に元気づいてページをめくり始めました。
日本の習慣と随分ちがうのがすぐ分かり、おばあさんの誕生日プレゼントにコーヒー挽きをあげるという所にとても興味が湧きました。ましてコーヒー豆を挽く度に「五月は、ものみなあらたに」という曲が流れるとの事ですが、いったいこの曲はどんな曲なのでしょうか?親に聞いても分からないといいますし、今だにどんな曲なのだろうかと思っています。
お話の中で、ゼッペルに変装したカスパールが大魔法使いのペトロジリウス・ツワッケルマンに、バケツ6杯のジャガイモの皮をむいておきなさいとの命令があります。お米をとがずに何でジャガイモの皮を山ほどむかなければならないのかと子供心にずっと疑問でしたが、その時は変な魔女だからジャガイモしか食べないのだと一人で納得していました。
しかし北欧に行った時に、北ヨーロッパの人達の主食がジャガイモだと初めて分かりました。それも一人で3〜4個は当たり前なので、夕食の用意をする時にはおかずを作るのも大変ですが、このジャガイモの皮むきが一番大変だと実感しました。
ある施設で働いていた時にジャガイモを100個以上毎日むいていた事もあり、(冬などはゴム手袋をしていても冷たくて大変でした)その時この本の事を思い出しては苦笑いしていました。大魔法使いでもジャガイモの皮むきの魔法が分からなかったので、仕方ありませんね。
コーヒーとケーキですが、コーヒーは割と年齢が早いうちから皆飲んでいます。(ちなみに北欧はコーヒーの消費量が世界でもトップです。)ケーキは強力粉で作るのでドッシリしていますが、とてもおいしいです。どの家にも自慢のレシピがあってなかなかそのレシピは教えてもらえません。
おちびには3年生の時にこの本を薦めました。面白いと言って、続編の【大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる】と続続編【大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる】も学校で借りて読みました。
投稿日:2008-07-27 Sun
【親の品格】坂東眞理子/著
PHP研究所
テレビでもお馴染みの【女性の品格】の著者です。テレビで女性としての品格があるがどうかの問題をやっていて、視聴者もそれに合わせて考えるのがありましたが、なかなか難しい所もありました。これは考えただけでなく、全て身についてないとダメなのでちょっと考えさせられましたね。
これはその続編の親としてどうあるべきかの本です。最近とても心を痛める若者の事件が多発しているので、人事ではないなと痛感しています。

一言で子育てと言っても千差万別なのは皆さんのご存じの通りです。子どもの性格がそれぞれですし、家庭環境もそれぞれなので、違って当然だからです。しかし、なかなか上手くいかないのも事実なので、それぞれが苦労しているのですね。
この本は一つの方向性を与えてくれると思います。もちろんそれぞれの家の約束ややり方などがありますから、全部この通りに上手くいくとはかぎらないのですが、一ついつもの自分の考えから離れた所で読んでみると、なるほどと思うでしょう。
私が読んでいて面白かったのは、ここに幾つかの北欧の例が出てくる所です。もちろん文化や国の制度が違うので北欧のようにはいかないので、「そんな事いっても・・・」と思われる人もいらっしゃるでしょうね。我が家はまさしく子供達にいつも「ここは日本でノルウェーじゃないんだから」と文句を言われますが、私としてはもっと自律して欲しいと思う気持ちが強いのでその辺で衝突してます。
この本にもありますが、北欧の子育ては日本のと全然違います。赤ちゃんの時から一人ぼっちでベッドで寝なければならず、親が夜外出しても子供だけで、子守のお姉さんと過ごさなければなりません。白人は言葉の民族なので、全て言葉で説明します。会津藩に伝わったような「ならぬものはなりません」(ダメなものはダメとうような意味)という教えなどはきっと聞いたことがないでしょうね。ですから叱るとき、とてもまどろっこしいです。お金の面でもきびしく、中学生から自分でアルバイトして貯めたお金でなんとかします。日本では所によっては高校生でもアルバイト出来ないので、仕方ないですね。
18歳になったら一人立ちするとありますが、それは男子は高校などを卒業して皆一年間の兵役の義務があるからそうなります。男子はそれを体験する事によって自分の国を意識しますし、大人の男としての自覚が芽生えます。いつも集団行動など不得意な民族性をもっているので、そこでみっちり鍛えられます。また、学生は皆国から借金して勉強するので皆必至で勉強します。生活費も夏休みにがんばってアルバイトしたお金が主流です。着るものにも食べるものにも苦労しながら勉強するのですから力が入りますね。
兵役が政治的や宗教的に受け入られない人は論文を提出して認めてもらい、一年間病院や施設、幼稚園などで奉仕します。まあ、今はだいぶ兵役の制度もゆるくなってしまっているのですが、時代の流れでしょうか。
さて、だからと言って外国式の子育てやあり方が全部いいかというと私は個人的にそうは思いません。それは自分達が日本人だからです。日本にある昔からの知恵は捨てた物ではありません。
おんぶ、添い寝など日本に伝わっている習慣は精神的にも効果があると外国の人が言っている位でいすから。年寄りがいる生活はある意味面倒な事も多いですが、得るものはもっと大きいと思います。
我が家もおじいちゃんが居てくれるので、子供中心の生活にならずに済んでいるのでありがたいです。親と一緒に住む文化を持っているのは東洋人の特色でしょうね。
と色々書きましたが、私は子育てに人一倍苦労してます。私の友人の家では怒鳴り声を立てずに、殆どの事がスムーズに行きますが、我が家では朝から怒鳴らないと始まらない時もあります。(今はだいぶ良くなりましたが)一生懸命やっていても苦労は尽きません。
この本には子どもが大きくなって結婚相手を紹介したらどうするかまで書いてあるので、まだ先は長いのだと自覚し、新たにがんばろうと思いました。

テーマ:気になる本をチェック!! - ジャンル:本・雑誌
投稿日:2008-07-15 Tue
【赤神と黒神】むかしむかし絵本、教科書に出てくる本松谷みよ子/文 まるき いり/絵
ポプラ社
十和田の湖には機を織るきれいな女神が住んでいました。男鹿半島に住んでいる赤神と竜飛に住んでいる黒神はこの女神を同時に好きになってしまいました。この2人はこの後どうなってしまうのでしょうか?男鹿半島から津軽、蝦夷までの広い東北の神話のようなお話です。
メンバーの中に十和田の出身の人がいるので、この本は真っ先にそのメンバーに読んでもらいました。6年生に読み聞かせしています。その後、私が5年生に読み聞かせしました。5年生は地理がよく分からないだろうと思い、カレンダーの裏に東北の地図を書き、この物語に出てくる地名や川などを書き込んで見せると、「津軽」とか「蝦夷」と言っても理解してくれました。
<13分>

昨年の春に信州まで足を延ばした事がありました。そしてたまたま黒姫童話館という所に辿り着きました。ここはもともと、いわさき ちひろの別荘兼仕事場だった所を童話館にしたそうです。ですから奥の方にはいわさき ちひろが作業してた別荘がそのまま残っていて、筆やペンなどもそのままの状態で展示してあります。
童話館とあって、ここにはたくさんの本が手にとって読めるようになっていますし、ちょっとした図書室みたいなのもあります。また、黒姫に伝わる民話のコーナーもありました。信州の山々に囲まれたとてもきれいな場所でした。
館長さんのお話ではここには【はてしない物語】を書いたミヒャエル・エンデが来日したそうです。その時の写真も飾ってあり、館長さんはその時の事を詳しく説明して下さいました。ですからエンデのコーナーも設けてありました。
また、ここには定期的に松谷みよ子さんが来られて講演会などもされるそうです。松谷さんのコーナーも大きく作られていて、色々な作品が並んでいました。
館内には劇場が備わっていて、日に2・3回プロの人達による読み聞かせや劇など、その時々の出し物があってとても面白そうでした。8月の第1週の週末には松谷さんが来られて講演会をされるとお聞きしました。新作の【ミサコの被爆のピアノ】という本の出版記念の講演会だそうです。本物の被爆したピアノも運ばれてきて、演奏会もあるとか・・・
建物の隣がギャラリーとなっており、絵本の画家の方々の原画の展示もありました。これも季節ごとに内容が変わるようです。
なかなか遠くて松谷さんの講演会にはその後参加出来ないでおりますが、またいつかゆっくり訪ねてみたいです。おみやげコーナーにたくさん松谷さんの絵本が売っていたので、この【赤神と黒神】を買い求めました。2学期には早速読み聞かせしました。
黒姫童話館・童話の森ギャラリー
http://www.avis.ne.jp/〜dowakan/

投稿日:2008-07-11 Fri
【世界名作選 1・2】日本少国民文庫山本有三/編
新潮社
1998年9月21日のインド、ニューデリーで開催されていた国際児童図書評議会世界大会で、ビデオを通して美智子皇后陛下が基調講演をされた中に紹介されている本です。
【身体検査】などとても印象に残る作品の他に私はアインシュタインが書いた【日本の小学児童たちへ】という手紙や、リンドバーグが書いた【日本紀行】が印象に残りました。この講演に合わせて復刊された本です。
目次: 一巻 二巻
たとえばなし シャベルとつるはし
リッキ・ティキ・ダヴィ物語 一握りの土
身体検査 郵便配達
牧場(詩) 塀を塗るトム・ソーヤー
人は何で生きるか 断章(詩)
日本の小学児童たちへ(手紙) スポーツについて、わが子へ
母の話 北海の医師
笑いの歌(詩) わが橇犬ブリン
私の少年時代 スガンさんの山羊
山のあなた(詩) 職業を選ぼうとする人への手紙
母への手紙 絶望(詩)
ジャン・クリストフ 日本紀行
二つの歎き(詩) 幸福の王子
点子ちゃんとアントン 鮪釣り
一粒の麦
兄への手紙
フェルディナンドおじさん
花の学校(詩)
蜜蜂マーヤの冒険
赤ノッポ青ノッポ・年賀状の巻(漫画)


テレビで美智子皇后陛下が講演されるとの事で驚いて拝見したのを思い出しました。人から聞いて急いでテレビをつけたので、ビデオに撮ることも出来ずがっかりしていましたが、後日おとうがホームページからこの文章をコピーしてくれたので嬉しかったです。H氏のお話を聞いてもう一度読み直しました。
本当は皇后陛下が直々に国際児童図書評議会・世界大会にご出席されるはずでしたが当日はビデオを通しての基調講演という形になったそうです。でもそのおかげで私達がテレビで拝見できるようになったのでとてもラッキーでした。考えてみればお話を拝聴するなんて初めてでしょうか。この基調講演は全部英語で53分位の長いものでした。でも皇后陛下の英語は何と気品に満ちて素晴らしい英語だったでしょうか。こんな英語は初めて聞いた感じでした。日本語の訳が下に出ていましたので、それと見比べて皇后陛下の素晴らしい英語の響きに酔いしれていて、長いとは思いませんでした。
この本はその中で大きな割合で紹介されていました。とりわけ【牧場】という詩についても触れられています。この基調講演に合わせてこの本が復刊されて、私も早速本屋さんに走って買いに行ったのを思い出しました。今の本と違って多くの詩や手紙、自叙伝(フランクリン大統領の)や漫画まで載っているので面白いなと思いました。
【身体検査】は私も非常に感銘を受けました。実は私も小学生の時にお友達の財布を盗んだを疑いをかけられて先生やお友達からイヤな目に逢いましたので、この作品は泣きながら読みました。
アインシュタインが来日していて日本の子ども達に感動していたなんて全然知らなかったので、
【日本の小学児童たちへ】はとても感動しました。戦争の時に広島などに原子爆弾が落ちたと聞き、アインシュタインは頭をかきむしって「こんな事の為に自分は研究したのではない」と嘆いたと聞いたことがありますが、戦前に来日していて日本の素晴らしさを知っていたから余計にそう思ったのですね。
【日本紀行】は初の大西洋単独無着陸飛行をとげたチャールズ・リンドバーグの奥さんのアン・モロー・リンドバーグが書いたものです。ご主人と1931年の夏に千島列島の方から日本に飛来しました。天候が悪く、国後島に不時着したりと大変でしたが、出会う人々との交流やアメリカ人から見た日本の様子がとても興味深いです。また挿絵の地図はリンドバーグ大佐が書いたものでとても貴重です。
【フェルディナンドおじさん】のお話はノルウェーのお話です。あちらでは聞いたことがなかったので、かえって新鮮で感動しました。
二巻の終りに石井桃子さんの「『世界名作選』のころの思い出」という文章がついています。
また、【でんでん虫のかなしみ】は日本名作選に出ているのでしょうか。日本名作選は復刊されなかったようで残念です。新美南吉の作品ですので、またどこかで探します。
皇后陛下の文章から引用するのは控えますので、朝日新聞のホームページで「皇后陛下第26回IBBYニューデリー大会基調講演」と検索すると全文が出てきますので、是非ご覧下さい。

投稿日:2008-06-15 Sun
【一冊で読む日本の名作童話】明治から昭和まで、ぜひ読んでおきたい48編小川義男/編著
小学館
「世界一受けたい授業」のテレビでおなじみの狭山高等学校の校長先生が編集されました。子どもばかりに本を読みなさいと言う前に自分も読まなくてはと買い求めた本です。

以前新聞でこの方が教育や勉強の仕方について書かれた記事を読み、とても感動しました。そして、この様な本が出版されたのを知って早速買い求めました。
絵本にしてしまうとページ数などの関係で文章が随分と短くなっている場合が多く、浜田廣介の
【泣いた赤おに】の原文はこうなっているのだと初めて分かり感動しました。やはり原文の方が心にグッときますね。
作品の合間にそれぞれの作者の紹介や作品の解説、日本における童話の歴史についてもふれています。最後の方のページにはその他の紹介されていない、童話のリストもあります。
読んでると、へ〜与謝野晶子や川端康成も童話を書いているのだと驚きます。
私は菊池寛の【納豆合戦】を初めて読んでとても心に残りました。
芥川龍之介の【蜘蛛の糸】の様に(下記の過去記事参照)他の作者の童話ももっと絵本になったらいいのにと思いました。

図書ボランティアの難しさ
投稿日:2008-05-20 Tue
【オーロラの彼方へ-Michio's Northern Dreams <1>】星野道夫/著
PHP文庫
単庫本もあるのでそちらの方が写真も大きいので見やすいでしょう。でも文庫本でも驚くほど写真は綺麗です。写真がふんだんに使われているので、文章が苦手な方でも大丈夫ですし、写真と写真の間にある短い文章がエッセンスのようになっています。
1巻から6巻まであります。(今人に貸しているので目次が分からないのですが)
2巻 ラブ・ストーリー
3巻 最後の楽園
4巻 森に還る日
5巻 大いなる旅路
6巻 花の宇宙 (単庫本のシリーズにはこれがないです)

今日もしつこく紹介します。
私は某デパートで星野さんの写真展が開催される事を知り、おちびを連れて見に行きました。
相方はその2年位前にお子さんを連れて見に行き、とても良かったとの事。私も期待一杯で出掛けました。普段は普通の本のサイズの写真しか見ていなく、それでも感動しているのですが、会場に行きますと思ったよりもっと大きなサイズの写真が何枚も展示されています。それも防護柵もなく、皆近くまで寄って見ています。こんなのでいいのかしら?と思いつつ、(ちゃんと警備の方はおられましたが)感動や興奮しながら一点一点の写真を見ました。見慣れた写真が出てくると、妙に喜んだりして。
奥の方にはビデオのコーナーもあり、随時上映しています。子供から年配の人まで、幅広い年齢層のお客さんで会場は一杯でした。
おちびにとっても本格的な写真展はこれが初めてだったと思います。口で説明するよりも、やはり見て感じる方がいいですね。
帰りには卓上カレンダーや他の文庫本を求めて家路に着きました。
星野道夫公式サイト
http://www.michio-hoshino.com/index.html

テーマ:気になる本をチェック!! - ジャンル:本・雑誌
投稿日:2008-05-15 Thu
【星野道夫物語】アラスカの叫び声夢を追いつづけた伝説の写真家、知られざる若き日々!!
国松俊英/著
ポプラ社

Y先生がある日、急に一冊の本を持って来られて私に言われました。
Y:「これいい本だから読まない?」
こ:「この本は何ですか?」
Y:「知ってるでしょう、星野道夫さんの本よ。とてもいい本だから貸してあげるわよ。」
こ:「えっと、どんな人でしたっけ?」
相変わらず反応の悪い私。
Y:「ほら、国語の教科書に載ってたでしょう?」
こ:「あ〜、もしかしてクマの写真撮る人ですか?」
随分とひどい答え方ですが、私の中での知識は初めはそんな感じでした。
おねえが6年生の時だったと思いますが、国語の教科書に載っていて、随分と音読の練習を家でしていたので、文章は私も少し覚えています。クラスでも星野道夫さんの事は大分取り組んだみたいで、おねえが色々話しているのを家でも聞いていました。残念な事に撮影中に事故死されたとか・・そんな事位しか覚えていません。
私は先生にお借りした本を大事に家に持って帰りました。そういえば、先生から個人的に本をお借りするのは初めての気がします。何だか嬉しくなってワクワクしながらその本を広げました。
その本にはご本人の文章もありますが、どうやって星野さんがアラスカに渡ったのかなど、一種の伝記みたいな作りになっていました。星野さんの事を全然知らない人が読むのには丁度よい本だと思います。
何で私にこの本を貸して下さったのか未だによく分かりませんが、多分先生は私の生い立ちなどを思ってこれだったら私に合うかもと思われたのでしょうね・・
この本を読み進めるうちに、私はどんどんこの本に引き付けられ、感動で一杯になりました。
最後にはうちの子ども達がアラスカに興味を持って留学してくれないかと思ったりして。
私は残念な事に未だにアメリカ大陸には足を踏み入れていません。ただ、アラスカのアンカレッジ空港に何回か降り立っただけです。この本を読むとアラスカに行って見たい衝動に駆られると共に、星野さんの生き方にとても感動します。「本当に生きるという事はどういう事なのか」深いテーマが私達に投げかけられます。
高学年以上のお子さんをお持ちの方に是非お薦めしたい一冊です。

投稿日:2008-05-11 Sun
【ちいさいおうち】ヴァージニア・リー・バートン/作 石井桃子/訳
岩波書店
頑丈に造られたちいさなおうちは広々とした土地に建っていて、周りはりんごの木やお花で一杯でした。が、年月が経つうちに、ちいさなおうちの周りに道路が出来、ビルが建ちます。ちいさなおうちはどうなってしまうのでしょう?
<12分>

夏休みおすすめ本 1・2年生(これは家の近くの図書館のおすすめ本です)
今日は皆さんご存知の「母の日」です。
私の母達はお空の上なので、知人に注文して白とピンクの花のアレンジメントを作ってもらいました。
この本も小さい時に本棚にあった本で、母に読んでもらった本です。先日図書館で借りましたが、今の本は読み聞かせの為にか随分大型になっていてビックリしました。
ちいさなおうちが最後にビルに挟まって今にも壊れそうな場面が子供心に痛く感じました。
でも孫の孫の孫の人の手によってちいさなおうちは助けられ、新しい土地に移って行く所は何度読んでもあきませんでした。
また、私もりんごの木が生えているような所に住んでみたいという願いもあって益々好きになったのだと思います。今思うと、母も同じような願いを持っていたのかも知れません。そうだとしたら、ある意味人生の後半でその願いは叶ったので、幸せだったのかなぁと思っています。
おとうの思い出の一冊は、

【てんぷらぴりぴり】子ども図書館
まどみちお/作 杉田豊/絵
大日本図書
国際アンデルセン賞受賞のまどみちおの第一作品集
偶然、まどみちおさんとお出会いして頂いた本で、サインまで入っていたそうですが、残念な事に度重なる引越しでどこかにいってしまったそうです。この本は新版なので、以前のと表紙の絵がちがうそうです。

投稿日:2008-05-05 Mon
【くらやみ祭】猿渡盛文/文 綾部好男/絵
光村教育図書株式会社
「武蔵国」は今の東京都、埼玉県、そして神奈川県東部に広がる、豊かで大きな国だったそうです。郷土を知る意味においても一度ご覧になって下さい。
<16分>

何年か前にこの街に1週間程通った事があります。
あまりローカルな事は本当は書きたくなかったのですが、この本と出合ってしまったので、口をつぐんでる訳にも行かず今日は思い切って書きます。
今日はこのくらやみ祭の一番大事な日だそうです。私も神事にはうといのですが、この本には丁寧に伝統あるこの行事の解説や難しい言葉の説明と共に綾部氏のダイナミックな墨絵が読者を引きつけてやみません。
私は偶然この街に通う事となり、初めて大國魂神社を訪れました。くらやみ祭が終わった後でしたので、本当のくらやみ祭の迫力は知りませんが、たまたま知人がこの近辺の人なので色々と話を聞きました。一度夜行ってみたい気もしますが、混雑しているので子連れなら昼間でないと無理よと言われました。
本によると
東京都多摩市の小野神社 (一之宮)
東京都あきる野市の小河神社 (二之宮)
埼玉県大宮市の氷川神社 (三之宮)
埼玉県秩父市の秩父神社 (四之宮)
埼玉県児玉郡の金鑽(かなさな)神社 (五之宮)
神奈川県横浜市の杉山神社 (六之宮)
東京都品川区の荏原神社
と深い関係にあるそうで、それぞれの神社にちなんだお神輿や大太鼓があるそうです。
大太鼓は大人が10人位も乗れる大きな「御先払太鼓」と呼ばれるもので、私も資料館で見せて頂きその大きさに本当にビックリしました。
綾部氏とは偶然にお出会いしました。私がというより、ある人の後ろの方から綾部氏とその人がお話ししているのを一緒に聞かせて頂いたのです。この絵を書くに当たっての熱情をお語りでした。そしてくらやみ祭の伝統なども説明して下さり、その時にこの本の事を知り、わずかに残っている本を分けて頂きました。
大國魂神社は駅のすぐ近くにある広大な敷地にあります。とても驚いた事にこの神社の中を街の人達が駅に向かうのに普通に行き来しています。でももっと驚いた事にその中を通る人は必ず本殿に向かって礼をし、自転車に乗っている人は降りて押しています。どんなに急いでいる人も走らず、歩いて境内の中を通って駅と自宅を往復しています。この神社がこの街の「心」になっているのだと感じました。また、参道の脇に図書館もあってとても不思議でしたが、この街では全てが自然に存在するのだと思いました。
こういう光景は以前はどこにでも見られたのでしょうが、今この様な時代、本当に貴重な光景だと思いました。神社の大木が大きく暖かく街を見つめている感じがしたのは私だけではないと思います。

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