投稿日:2008-10-03 Fri
【でえだらぼっち】那須田稔/文 福田庄助/絵
岩波書店
昔々、しのという5歳の女の子がいました。その年は村に日照りが続き、人々は北の山に住むでえだらぼっちのせいだと言いました。でもでえだらぼっちは普段は悪いことは何もしていません。しのはでえだらぼっちが一人でさみしそうに泣いているように見えたので、北の山に行ってでえだらぼっちと遊ぼうと思いました。
でえだらぼっちはしのが来て喜びました。遊び方が分からないでえだらぼっちに、しのはあやとりを教えてあげました。2人は長い時間、一緒に遊び、最後にでえだらぼっちとかけっこをしました。でえだらぼっちが走り回ったおかげで、湖に裂け目が出来て、それが川となって村に流れ込みました。村人達は助かったと大喜びしました。
「でえだらぼっち」、「だいだらぼっち」、「でえらんぼう」と各地方で呼ばれているこの巨人は、巨人である為に人々から疎外され、山深くにひっそりと住んでいるそうです。でもでえだらぼっちはさみしくて人々との交流を願っている優しい日本の巨人です。
<12分>

時々、近くの文庫の担当の方にお会いします。先日も道でバッタリお会いしました。この所おちびが遊ぶのに忙しくてあまり文庫に行っていないので、まず最初にお詫びしました。私も学校から帰った所をすぐ捕まえて、「ほら、今日は文庫の日でしょう?」と言えたらいいのですが、タイミングが合わないと私がいないのを幸いにすぐどこかへ行ってしまいます。
文庫の担当の方も「高学年になると忙しくなるから、仕方無いわよね。でもたまに顔を見せてくれると嬉しいわ。」と言って下さいました。
う〜ん、忙しいと言っても遊ぶのに忙しいので、何とも言えません・・・
3・4年の頃までは毎回クラスのお友達や違うクラスのお友達も誘って文庫に行っていたので、今月は一回でもまたお友達を誘って行かれるようにと思っています。
さて、今読書旬間なので、この文庫の方々が全クラスに入って下さってお話しを(素話と絵本の読み聞かせ)して下さいます。ろうそくを燈したりするので、時間が必要で授業の時間を1時間校長先生からもらっているとの事でした。
私もせっかくのチャンスですし、この方々のお話しは子ども達にもたっぷり聞いて欲しいので、それは良かったなあと思いました。
本校の生徒は皆読み聞かせに慣れてきたので、ちゃんと聞いてくれる事や、ある学年は男の子が女の子の倍位の人数なので、男の子が興味をもって聞けるお話しがいいですねと言いました。
またある学年は読み聞かせが大好きなので、割と簡単なお話しで終わると、「え、これで終わりなの?」と言うのだと伝えたりもしました。
どんなお話しを用意して下さるのかは分かりませんが、とても楽しみです。自分が聞けないのが残念ですが、おちびにどんなお話しだったか聞いてみます。
投稿日:2008-03-08 Sat
【森の中のリサベット】アストリッド・リンドグレーン/作 イロン・ヴィークランド/絵 石井登志子/訳
徳間書店
あるクリスマスに近い日、リサベットはお手伝いさんとソリに乗って町のおもちゃ屋さんに買い物に行きます。でも知らない人のソリの後ろにこっそり乗ってしまい、そのソリはどんどん深い森の奥へ。
慌てて飛び降りたものの、一人で雪がシンシンと降る森の中にたたずむ事となります。
リサベットはどうやってお家に帰るのでしょうか?

「やかまし村」「長くつ下のピッピ」を書いたリンドグレーンの作品です。
一人で雪の中にたたずむなんて、なかなか体験できない事ですね。
体験した人にはよくその描写ができていると感じるでしょう。
しかしリサベットはたくましいです。おちびだったら泣いて終わってしまうでしょう・・・
〔文庫〕というと色々な意味があるようですが、ここでは〔私設児童図書館〕という意味です。
私達が住んでいる所は文庫の歴史があるようで、広い地域に多くの文庫が点在していますが、
他の都道府県ではどうでしょうか?
もしお近くに文庫がありましたら、是非一度足を運んで見てください!
おちびと私は我が家の近くにある文庫に月1〜2回通い始めました。
図書館でもお話し会はやっているのですが家から遠いのと、文庫ならではの良さがあるので・・・
その文庫はスタッフが7〜8人いらして行く度に顔ぶれが違いますが、皆さん子ども達の為に一生懸命です。
必ずひとつは素話、もうひとつは本を読み聞かせして下さいます。
読み聞かせが終わると折り紙やパズル、お絵かきなど。
天気の良い日はお庭で遊び、秋にはみんなでチューリップの球根を植えたり、夏にはゴザを敷いてスイカを食べたりと楽しい時を過ごさせて頂きました。
お楽しみ会も年に2・3回程あります。
そこに来る子ども達は様々です。幼稚園、保育園児から中学生までです。
殆んどが近所の子ですが、わざわざ遠くから通う親御さんもいます。
中には心にさみしいものを抱えている子もいて、文庫が地域の中で大きな役割を果たしている事も分かりました。またおちびは学区(学校に通う地域がそれぞれ定められている)が違うお友達と仲良くなるという貴重な体験もさせてもらいました。
私の一番好きな文庫での素話は:
【屋根がチーズでできた家】 スウェーデン民話
北欧のヘンゼルとグレーテル版です。
読み聞かせではこの本を読んでもらいました。

投稿日:2008-03-02 Sun
【およぐ】かがくのとも傑作集中野弘隆/作
福音館書店
泳げない子も共感できる本です。これで泳ぐ練習をしようかなぁと思うようです。
犬かきも立派な泳ぎですって。気張らないところがいいですね。
<10分>

いよいよ待ちに待ったある夏の日、地図を片手にゆきますと、ありました!一軒の家が・・・
見たところ普通の家です。(すみません、こんな表現で)
門の所には文庫の看板があります。
中に入って玄関に向かおうとすると、こっちこっちと手招きされて庭の縁側の方からある部屋の中へ。
6畳の部屋には大きな本棚があり、真ん中にはテーブルがあります。
そこの家のUさんの他に2・3人の婦人達がおられ、皆さんそこの文庫のスタッフの方々だそうです。
ご挨拶が済むと本の貸し出しです。
図書館だと本があまりにも多く、選ぶのにとても迷うけれど、ここは選びやすいように、
又ぜひ読んでもらいたいスタンダードの本を中心に本を揃えているそうです。
私も何冊か手にとってみますと、多くは図書館のラベルのついた本です。
絵本から児童書まで色々あります。
本棚には手作りの飾り物がたくさんあって可愛かったです。
貸し出しが終わるとお話しの時間です。
テーブルがさっと片付けられました。よく見るとテーブルの台は牛乳パックで作られていて、
上にこたつの天板が乗っています。
小さい子達が多いのでケガのない様にとの心遣いが見えてとても感心しました。
まずは素話です。
「どんぐりと山ねこ」 宮沢賢治
4年生のおねえちゃん達が何人も来ていたので、その子達向けに話されました。
でもこんなに難しい話をよく暗記できるものだと私はただただ目を真ん丸くして聞きほれていました。
おちびにはお話しがむずかしかったと思いますが、ちゃんとじっとして聞いていました。
次は「およぐ」という絵本の読み聞かせでした。
これはおちびの為に用意して下さったものです。
科学的な要素のあるとても面白い本でした。
おちびは自分も泳げないので、読み聞かせの後こんな風に自分も練習しようと意気込んでいました。
読み聞かせの後はお茶を頂いたり、子ども達は折り紙をしたり。
おちびは初めて会うおねえちゃん達とお庭で遊んだりと楽しそうでした。
私はUさんやスタッフの人達とお話をしたり、さらに色々質問したりでとても楽しく充実したひとときを過ごさせてもらいました。
我が家は家族が多く、今までおちびがほったらかしになりがちでしたので、これからはこの子の為にもなるべく親子でここに来ようと思いました。家には雑用がたくさん残っているのですが、ここでひととき過ごして自分も少しリフレッシュしたいとも思いました。
特に印象に残ったのはお話しが終わる時に吹き消すロウソクの火です。
「はい、みんな目をつぶって・・・○○ちゃんがフーと火を消す時にお願い事をして下さいね。」
そこに居る大人達も全員同じようにします。
一瞬とまどいましたが、私も真似をして手を合わせます。
こんなに童心に返ったのは久し振りです。
はずかしさも少しはありましたが、私もおちびと一緒に真剣にお願い事をしました。

投稿日:2008-03-01 Sat
【どろんこハリー】ジーン・ジオン/文 マーガレット・ブロイ・クレアム/絵 わたなべしげお/訳
福音館書店
これはハリーという犬のお話しです。ハリーは泥だらけになってすっかり違う犬のようになってしまいました。
家族はハリーがいないと大騒ぎ・・・
犬のお話しとか猫のお話しって子どもは大好きですね。
<6分>

早速私は質問しました。
こけもも:「今日は本当に楽しかったです。どういうグループの方々ですか?
色々な幼稚園で講演されているのですか?」
お話しの会の人:「ありがとうございます。私達はそれぞれ【文庫】というものをやっています。
そして【文庫】のメンバーでこの「お話しの会」(本当はもっと違う名前)
をやっています。保育園や学校にも伺っていますよ。」
よく聞くとおねえの学校にも時々行ってお話して下さっているとか・・・
Y先生のことも良く知っておられました。
こ:「あの、【文庫】って何でしょうか?」
お:「自宅を開放して小さな図書室みたいなのをやっているのですよ。
【文庫】の方でも仲間の方達と一緒にお話し会をやっています。今度いらっしゃいませんか?」
こ:「いいのですか?どこにあるのですか?」
二人の女性はそれぞれの【文庫】の主催者でした。場所をお聞きすると、そのうちの一人の方のお家が我が家のすぐ近くというのが分かりました。私は大喜びで日時を聞き、早速訪ねるお約束をしました。
【文庫】というのを聞いたのは初めてでした。私は今住んでいる所には途中から引っ越して来たので、近くにこういう【文庫】があるなど思ってもみませんでした。市報には載っているそうなのですが、以前住んでいた所の近くにはそういうのはなかったので(児童館に通っていたので)最初から探さなかったのです。
そして私は最後にオズオズと大事なことを聞きました。
こ:「あの、会費とかおいくらなのですか?」
その人はニコニコしながら答えました。
お:「無料ですよ。図書館などと連携していますし、どなたでもいらして下さい。」
こ:「ありがとうございます。今度伺うのが楽しみです!」
私は【文庫】ってどんな所なのかなぁと思いつつ、おちびと鼻歌を歌いながら公民館より帰りました。

テーマ:**おすすめbook!!** - ジャンル:本・雑誌
投稿日:2008-02-29 Fri
【三びきのこぶた】-イギリス昔話こども傑作集瀬田貞二・山田三郎
福音館書店
原作です。ちゃんとキャベツを取りに行く所とか、りんごを取りに行く所が出てきます。
オオカミはどうなってしまうのでしょう?
<12分>

あれから押入れをガサガサ探したら出てきました!
育児日記^^
そこにちゃんと書いてありました。
お話しの会の人達は一人で前に座っている子ども達には
「体育座りで聞いていてね」と言ってお話を始めました。
素話はねずみのすもう
そのあと三匹のこぶたでした。
この本を見て私はアッと息を飲みました。私が小さい時に父からもらった本と同じだったからです。 その時はただページをパラパラめくって見て、最後にはどこかにポイしてしまった絵本でした。内容も絵もちょっとグロテスクで恐かったというのもありましたから・・・
とにかくすごく懐かしい本でした。
3冊目がやさいのおなかで、
4冊目がどろんこハリーでした。
これだけ長い時間、全員を引き付ける事のできるこの方々ははっきり言ってスゴイです!
親だって、幼稚園や保育園の先生だってこれはかなりきつい事です。
私はすっかりこの方々のファンになってしまい、会が終わるとすぐそばに寄って色々と質問をし始めました。

投稿日:2008-02-28 Thu
【やさいのおなか】きうち さく/さく・え
福音館書店
野菜の切り口が描かれていて、「このお野菜はな〜に?」と言って当てていくと楽しい本です。
たぶん文章がなかったと思います。(あったらほんの少しかな?)

ある日おちびの幼稚園にチラシが入って
「今度の土曜日に近くの公民館で『おはなしの会』があるので来てください。」との事。
早速公民館の和室に行くと多くの子ども達とその親達。
見ると2人の女性が舞台と畳の段差に腰掛けていて、傍にはロウソク立てとロウソクとマッチ・・・
いったい何が始まるのでしょう?
この騒がしい集団をどうやっておとなしくさせるのか?
私達はどうすればいいの?
色々と心配していると、女性の一人が立ち上がり
「ハーイ、みんな集まって!楽しいお話が始まりますよ!
できたらお母さん(お父さん)のおひざに座りましょうね〜。」
ザワザワしているものの、大半は親のひざに座り、好奇心旺盛な子達はかぶりつく様に一番前へ。
でもこんなので本当にお話が始められるのかしら?
まだ心配している私・・・
とその時、もう一人の女性がパッとマッチをすり、ロウソクに火をつけます。
一同びっくりしてその動作にくぎづけ・・・
「はい、これからお話を始めますよ〜。」
そしてみんなが良く知っている昔話を始めました。
(私はとても衝撃を受け、この時の話の内容がすっぽり抜けています。)
手には何も絵本など持っておらず、何もなしでしゃべり続けています。
素話です。
私は目の前で見る素話は初めてです。
テレビで時々見る「おはなしの国」みたいなのが、今自分の目の前で繰り広げられています。
子ども達も口を半分開けたままいつの間にか話に引き付けられ、シーンとなっています。
語り手は一人一人の顔をゆっくり見ながらテンポよく話を進めてゆきます。
そんなに短くもないお話は終わりました。
一同何かの魔法にかかった様にかたまっています。
親達は一瞬ため息をついて盛大な拍手をしました。
スバラシイ!!!
その後可愛い絵本を読んで、最後にその月のお誕生日の子達が一斉にロウソクの火をフーッと吹き消しました。

△ PAGE UP




