谷真介/文 赤坂三好/絵
佼成出版社
さくべえさんとおくさんは大根畑を一生懸命に耕していました。2人には3人の娘がいますが年を取ってきて畑仕事も大変になってきました。そこへいつも畑を荒らす大きなイノシシが現れ、今回は畑仕事をするから娘を嫁にくれと言いました。
さくべえさんはそんな事はイノシシには無理だと思って気軽にいいよと言ってしましました。でもイノシシはあっという間に牙を使って3・4日かかる畑仕事を終えてしまいました。さくべえさんは困って娘たちに相談すると末娘が承諾してくれました。
末娘はイノシシの背中にたくさんのワラを積んで、その上に自分も乗って出かけました。少し行くとカチカチと音がするので、イノシシは娘に何の音?と聞きますと、娘はカチカチ鳥が鳴いていると答えました。もう少し行くと今度はボウボウという音が聞こえました。イノシシは何の音?と聞きますと、娘はボウボウ鳥が鳴いていると答えました。
そのうち背中のワラは燃え上がり、イノシシは谷底に落ちて死んでしまいました。
すると変な事が起こり、収穫前の大根や野菜などがみな枯れてしまいました。次の秋も収穫前に畑の作物が全部枯れてしまいました。
そこで村中でイノシシのお祭りをする事になりました。それからというもの、秋になるとたくさんの美味しい野菜が取れるようになったという事です。
<8分>

![]() | いのこのまつり (行事むかしむかし) (1991/09) 谷 真介 商品詳細を見る |
本当はこの本は先月末の学校の読み聞かせのテーマが民話だったので、それに合わせて読もうかと思っていました。ただこのお話は10月10日に行われる「いのこのまつり」についてのお話だったので、ちょっと時期的に遅くなってしまったかなと思い、私は5年生で【赤神と黒神】の本を読みました。
「いのこのまつり」とは戦前では全国で行われていた行事だそうで、収穫の感謝をするものだったそうです。何故イノシシかというと、イノシシは子だくさんなのでそれに人間も作物もあやかりたいとの事だそうです。無事収穫ができますようにとお祭りをしたそうです。もちろんイノシシや他の動物の被害もあったので、それらなどから収穫までお守りくださいとの意味もあるようです。
主に西日本の地域で盛んなお祭りだったそうで、今ではすっかり廃れてなくなってしまったと作者は残念だと記しています。
先月末には「勤労感謝の日」がありましたが、この日はもともと神嘗祭(かんなめさい)と言って一年の収穫の感謝を捧げるお祭りです。伊勢神宮などでは未だに日本古来の様式でこの行事を祈りの中で行っているとの事です。10月10日でなくても、神嘗祭にちなんでこの本を読めばよかったかなあと今になって思いました。来年は是非この本を読んでみようと思いました。
【赤神と黒神】の本はまたいつもの地図をも持って行きましたので、担任の先生からはこの地図はすごいですねと褒められました。
5年生でしたが、「蝦夷」や「津軽」とう地名は知っている子が何人かいて、さすがたくさん本を読む学年だと感心しました。
【赤神と黒神】![]() | 赤神と黒神 (むかしむかし絵本 28) (1969/01) 松谷 みよ子 商品詳細を見る |


















